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事務局員 相田 |
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≪2004年冬号≫
2004ニュース冬号 会員訪問記
"社長は、社員の人生を握っている。"
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| 上野食品 株式会社 代表取締役社長 上野俊夫氏 |
「人生の大半を会社に関わっているとすれば、義務感で仕事をするなんてナンセンスだ。喜んで仕事をするにはどうすればいいのか。成功するにはどうすればいいのか。経営者である私が、社員の人生の価値を高めるお手伝いをしようじゃないか。」社員が、やりがい、生きがいをもちなおかつ生活の安定を図るために何をすべきかを日夜考え、実行している社長がいる。日本で初めてインスタントカップみそ汁"スタンカップ"や電子レンジ用陶器釜飯を開発した上野食品株式会社社長、上野俊夫氏だ。
12月14日(火)午後2時半、東急池上線千鳥町駅を降りた。空は快晴、少し肌寒さは感じるが、すがすがしい気分で今日の訪問先、上野食品株式会社にお邪魔した。
社長の社内での公私混同一切なし、月次決算書は社員全員に公開、身内は社長のみ、社員旅行は必ず海外、営業の第一線には女性を積極登用、社員への細かい指示は、携帯電話のメールをフル活用、駅、公園のそうじなどのボランティア活動を通じた社会への参加、などを励行。社員のやる気を引き出し、経営への参加を促す要素が随所に感じられる。
良いと思ったことは、即実行するタイプ。お手本その1だ。売上高12.2億円、6年連続の増収増益は、正社員35人(内営業9人)、パート15人のやりがいが生んだ結晶だ。
次は、さらに目標となるべき上野社長の決断と実行の歴史を見る。昭和16年、同社は
味噌醤油の卸売業として創業された。先代父上の事故死から、二代目22歳の上野社長の苦悩とチャレンジの人生が始まり、会社経営を昼夜問わず働くことによって覚えていく。「この頃の経験は、後に降りかかる逆境を乗り越える時に必ず大きなエネルギーとなってくれた」と言い切る。昭和48年の石油ショックの味噌不足を機に卸売業からメーカーへの転換、昭和53年にはインスタント食品業界への参入、と第2、第3の創業を断行し、見事な飛躍を遂げている。
卸売業の衰退を予測し、ちょっとした便利さを新商品の開発につなげた実行力が新しい業態、業界への足がかりとなっていった。時代を読み、時代の変化に対応した次の一手は、頭で思い描いているだけでは何も変わらない。ちなみに、味噌醤油卸売業を営む会社は当時都内で66軒だったのが、現在3軒、インスタントみそ汁は、その需要に眼をつけた大手が挙って参入といった具合に確かに上野社長の読み通りだ。
百戦錬磨は無理かもしれない。理論武装ばかりもできないかもしれない。しかし、自分を信じて邁進する勇気も忘れてはいけない。成功への道筋はやはりまず行動することから始まる。上野社長有難うございました。


株式会社 ダイニチ・コーポレーション 代表取締役社長 吉田憲右
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